ご注意ください
本記事は一般的な情報提供を目的としており、申請書類の作成代行ではありません。実際の申請書は最新の公募要領を熟読し、ご自身で責任を持って作成・確認してください。本記事の内容は採択を保証するものではありません。

事業再構築補助金(中小企業新事業進出促進補助金)ガイド【2026年度版】
2026年8月7日 · 約12分で読めます
事業再構築補助金(正式名称:中小企業新事業進出促進補助金)は、中小企業が新しい事業分野に 進出するための大規模な補助金です。最大7,000万円という高額な補助が 受けられるため、思い切った事業転換や新規事業の立ち上げを検討する事業者に最適です。
2026年度版では、成長枠・コロナ回復枠・グリーン枠など複数の枠が用意され、 それぞれに異なる上限額と要件が設定されています。本記事では、各枠の詳細から 採択率、事業計画書の作成ポイントまでを解説します。
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1. 事業再構築補助金とは
事業再構築補助金は、経済産業省が所管する中小企業向けの補助金で、 中小企業が新市場への進出や事業転換を 行うための投資を支援します。2021年度に創設され、コロナ禍からの回復支援として 始まりましたが、現在は通常の政策支援制度として定着しています。
他の補助金と異なり、既存事業とは異なる新しい事業分野への 進出を前提としている点が最大の特徴です。単なる設備更新ではなく、 事業そのものを再構築するための投資が補助対象となります。
補助率
1/2 〜 2/3
上限額
最大7,000万円
採択率
約35〜37%
対象
全業種
こんな事業者向け
- 新しい事業分野に本格的に進出したい
- 既存事業の縮小に伴い、事業転換を図りたい
- コロナ禍の影響から回復し、新たな成長を目指したい
- 大規模な設備投資(数千万円単位)を検討している
2. 枠別の上限額・補助率一覧
事業再構築補助金には、事業者の状況や目的に応じて複数の枠が用意されています。 以下が2026年度の主な枠とその特徴です。
| 枠 | 補助率 | 上限額 | 主な要件 |
|---|---|---|---|
| 成長枠 | 1/2 | 7,000万円 | 売上高が減少傾向にある事業者が、成長分野に進出 |
| コロナ回復枠 | 2/3 | 5,000万円 | コロナ禍の影響を受けた事業者向け。補助率が高い |
| グリーン枠 | 1/2 | 7,000万円 | 脱炭素・環境配慮型の事業再構築 |
| 最低賃金枠 | 1/2 〜 2/3 | 2,500万円 | 地域別最低賃金の引上げに対応する事業者向け |
| 大規模賃金引上枠 | 1/2 〜 2/3 | 7,000万円 | 大幅な賃上げを実施する事業者向けの特例枠 |
成長枠・グリーン枠の上限7,000万円は、従業員数や事業規模によって 変動する場合があります。詳細は公募要項で必ず確認してください。 また、補助率2/3は中小企業のみ適用され、中堅企業は1/2となります。
各枠の詳細な要件は、以下のリンクからご確認いただけます。
3. 採択率の実績と傾向
事業再構築補助金の採択率は、公募回によって変動しますが、 2026年度の平均採択率は約35〜37%です。 採択率の推移を見ると、制度開始当初は40%前後でしたが、 応募件数の増加に伴い徐々に低下傾向にあります。
採択率に影響する主な要因
- 事業の新規性:単なる既存事業の延長ではなく、 真に「新しい事業」への進出であることが求められます。
- 市場分析の深度:進出しようとする市場の規模・成長性・ 競合状況を詳細に分析しているかどうか。
- 実現可能性:事業計画が現実的で、実行可能なものであること。 特に資金計画と人員計画が重要です。
- 加点項目の活用:賃上げ・女性活躍・健康経営などの 加点要素をどれだけ盛り込めているか。
枠別の採択率の差異
枠によって採択率に差があります。一般的に、 コロナ回復枠は比較的採択率が高く、成長枠は応募が集中するため やや低くなる傾向があります。グリーン枠は政策重点分野のため、 一定の優遇措置があります。
4. 申請要件
申請者の要件
- 中小企業基本法に定める中小企業者であること
- 日本国内で事業を営んでいること
- 事業再構築(新事業進出・事業転換等)の計画を有していること
- 認定経営革新等支援機関の確認を受けていること
- 直近の決算期の純資産がマイナスでないこと
事業再構築の定義
事業再構築補助金の対象となる「事業再構築」とは、以下のいずれかに 該当する取り組みを指します。
- 新事業進出:異なる事業分野に新たに進出すること
- 業種転換:主たる事業の業種を変更すること
- 事業再編:事業の一部を分離・統合・譲渡すること
- 国内回帰:海外で行っていた事業を国内に移転すること
事業再構築補助金は「既存事業の単なる拡大」では採択されません。 真に新しい事業への進出であることを、事業計画書で明確に示す必要があります。
補助対象経費
- 建物施設費(新事業に必要な工場・店舗の建設・改修)
- 機械装置費(生産設備、工作機械など)
- システム導入費(ITシステム、ソフトウェア)
- 技術導入費(特許権の導入、技術指導)
- 専門家経費(市場調査、事業計画策定のための専門家費用)
- 外注費(試作品製作、デザイン開発など)
5. 事業計画書のポイント
事業再構築補助金の採否は、事業計画書の質でほぼ決まります。 以下のポイントを押さえて、説得力のある計画書を作成しましょう。
1. 「なぜ今、この事業なのか」を明確に
事業再構築に至った背景を、客観的なデータに基づいて説明しましょう。 既存事業の市場環境の変化(市場縮小・競争激化・技術革新など)を 具体的に示し、それに対する戦略的な判断として新事業進出を位置づける ことが重要です。
2. 市場分析は具体的に
進出先の市場規模、成長性、競合状況、参入障壁などを詳細に分析しましょう。 「◯◯市場は△△億円規模で、年間□%成長している」などの具体的な数値が あると説得力が増します。可能であれば、実際に顧客にヒアリングした 結果などを盛り込むとさらに良いでしょう。
3. 数値計画の整合性
売上計画・利益計画・資金計画は、現実的で整合性の取れたものでなければ なりません。売上目標が高すぎる、または低すぎる場合は、審査で 「計画に無理がある」と判断されます。業界平均と比較した根拠を 示せるようにしましょう。
4. 事業再構築の「深さ」を示す
単なる事業拡大ではなく、真の「事業再構築」であることを示すために、 以下の要素を計画書に盛り込みましょう。
- 新事業における提供価値の明確化
- 既存事業との違い(差別化要因)
- 新たに獲得する経営資源(技術・人材・販路など)
- 事業再構築による付加価値額の増加目標
事業計画書の作成には、中小企業診断士や認定経営革新等支援機関の サポートを活用することを推奨します。専門家の視点から 客観的なアドバイスをもらうことで、計画書の質が大きく向上します。
6. 申請スケジュール
事業再構築補助金は、2026年度も複数回の公募が予定されています。 標準的なスケジュールは以下の通りです。
| 回 | 公募開始 | 締切 | 結果発表 |
|---|---|---|---|
| 第10回 | 2026年4月 | 2026年6月 | 2026年8月 |
| 第11回 | 2026年7月 | 2026年9月 | 2026年11月 |
| 第12回 | 2026年10月 | 2026年12月 | 2027年2月 |
公募期間は約2〜3ヶ月です。事業計画書の作成には最低でも1ヶ月、 認定経営革新等支援機関との調整も含めると2ヶ月程度は見ておきましょう。
申請から補助金受取までの流れ
- 公募要項の確認と枠の選定
- 認定経営革新等支援機関の選定・相談
- 事業計画書の作成(1〜2ヶ月)
- 申請書類の提出(電子申請)
- 審査(約2ヶ月)
- 採択通知・交付決定
- 事業の実施(交付決定後〜最長1年)
- 実績報告書の提出
- 補助金の確定・受取
7. 申請のポイント
事業再構築補助金は採択率が35〜37%と厳しいですが、以下のポイントを 押さえることで採択確率を向上させることができます。
① 認定経営革新等支援機関の活用
事業再構築補助金の申請には、認定経営革新等支援機関(中小企業診断士、 税理士、公認会計士など)の確認が必須です。単なる形式的な確認ではなく、 計画段階から積極的に相談・指導を受けることで、事業計画書の質が 大幅に向上します。
② 政策優先事項との合致
国が推進する政策(デジタル化、グリーン化、賃上げ、女性活躍など)に 合致する事業計画は、評価が高くなる傾向があります。特にグリーン枠や 大規模賃金引上枠は政策優先度が高いため、該当する場合は積極的に 活用しましょう。
③ 付加価値額の向上を明確に
事業再構築補助金では、事業再構築による付加価値額の向上が 重要な評価指標です。「事業再構築により、3年後に付加価値額を○○%向上させる」 という具体的な目標を設定し、その達成方法を明確に示しましょう。
④ 既往の補助金との組み合わせ
事業再構築補助金は、他の補助金と併用不可な場合がほとんどです。 同じ投資に対して複数の補助金を重複して受けることはできません。 ただし、異なる事業に対して別々の補助金を活用することは可能です。
まとめ
事業再構築補助金は、最大7,000万円という圧倒的な補助上限額が 魅力の補助金です。本格的な事業転換や新事業進出を検討する事業者にとって、 これ以上の支援制度はありません。
ただし、採択率は35〜37%と決して高くなく、事業計画書の質が厳しく問われます。 認定経営革新等支援機関のサポートを活用し、説得力のある事業計画書を 作成することが採択への近道です。
以下のリンクから、最新の公募情報と詳細要件をチェックしてください。
事業再構築補助金の公式情報
補助金の要件・予算・スケジュールは変更される場合があります。必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金の要件・予算・スケジュールは 変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
※採択率は過去の公募実績に基づく参考値です。実際の採択は事業計画書の質により 大きく異なります。
よくある質問
この補助金の申請は難しいですか?
補助金ごとに難易度は異なりますが、多くの場合、事前の準備と事業計画書の作成が重要です。ホジョリーのAI診断を利用すれば、自分に合った補助金を見つけられます。また、専門家(行政書士)のサポートを受けることで参考になります。
採択確率を高めるには?
事業計画書の内容が重要です。具体的な数値目標、現状の課題分析、補助金を使った具体的な改善策を明確に記載しましょう。また、過去の採択事例を参考にすることも参考になります。
複数の補助金に同時申請できますか?
補助金によってルールが異なります。一部の補助金は併用可能ですが、同じ経費に対して重複して受けることはできません。各補助金の公募要領を必ずで併用条件を確認してください。