ご注意ください
本記事は一般的な情報提供を目的としており、申請書類の作成代行ではありません。実際の申請書は最新の公募要領を熟読し、ご自身で責任を持って作成・確認してください。本記事の内容は採択を保証するものではありません。

ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)ガイド【2026年度版】
2026年8月7日 · 約12分で読めます
ものづくり補助金(正式名称:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業が 生産設備を導入して生産性向上を図るための最もポピュラーな補助金のひとつです。 製造業を中心に、商業・サービス業も対象となり、毎回多くの事業者が申請しています。
本記事では、2026年度版のものづくり補助金について、19次〜22次締切の概要から枠別の上限額、 採択率の実績、申請要件、スケジュールまでを徹底的に解説します。 これから申請を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
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1. ものづくり補助金とは
ものづくり補助金は、経済産業省が所管する中小企業向けの補助金で、正式名称を 「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。 中小企業が行う生産設備の導入やサービス改善による生産性向上を支援することを目的としています。
2013年にスタートして以来、毎年複数回の公募が行われており、2026年度現在では19次〜22次締切までがアナウンスされています。 ものづくり補助金の最大の特徴は、補助額が最大3,500万円と非常に大きく、 工作機械・加工設備・産業用ロボットなどの高額設備投資に対応できる点です。
補助率
1/2 〜 2/3
上限額
最大3,500万円
採択率
約38%
対象
製造業が王道
こんな事業者向け
- 新しい工作機械や加工設備を導入して生産性を上げたい
- 生産ラインを自動化して人手不足を解消したい
- 新製品開発のための試作設備・検査設備が必要
- 省力化・効率化により売上を拡大したい
2. 枠別の上限額・補助率一覧
ものづくり補助金には複数の応募枠が用意されています。2026年度では主に高付加価値化枠・グローバル枠・グリーン枠などの枠が設定されています。 枠ごとに上限額や補助率が異なるため、自社の事業計画に合った枠を選ぶことが重要です。
| 枠 | 補助率 | 上限額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 高付加価値化枠 | 1/2 〜 2/3 | 2,000万円〜3,500万円 | 最も標準的な枠。付加価値額を一定以上増やす計画が必要。 |
| グローバル枠 | 1/2 〜 2/3 | 3,000万円 | 海外市場開拓を目指す事業者向け。輸出実績や計画が必須。 |
| グリーン枠 | 1/2 〜 2/3 | 3,500万円 | 脱炭素・省エネに資する設備投資が対象。環境配慮型。 |
| デジタルグリーン枠 | 1/2 〜 2/3 | 2,000万円〜3,500万円 | DXとグリーンの両方を同時に実現する投資向け。 |
高付加価値化枠の上限額は、従業員数によって変動します。 従業員数5名以下の小規模事業者は2,000万円、6名以上は3,500万円が基本です。 また、補助率も2/3(中小)と1/2(中堅)で異なるため注意しましょう。
各枠の詳細な要件については、以下のリンクからご確認いただけます。
3. 採択率の実績と傾向
ものづくり補助金の採択率は、公募回を重ねるごとに変動しています。 最新の19次〜22次締切における平均採択率は約38%です。 ただし、回によって26%〜50%の幅があるため、申請タイミングも重要な要素です。
直近の採択率推移
- 19次締切:約50%(比較的高め)
- 20次締切:約35%(やや低下)
- 21次締切:約40%(やや回復)
- 22次締切:約26%(大幅低下)
22次締切での採択率急落の背景には、応募件数の増加と予算の逼迫があります。 ものづくり補助金は認知度が高く、毎回応募が殺到する傾向にあるため、早いタイミングでの申請が有利です。
採択率に影響する主な要因
- 賃上げ計画の有無:従業員1人あたりの給与支給総額を +3.5%以上引き上げる計画があると加点されます(2025年度以降は必須要件化)。
- 事業計画書の質:数値目標の具体性、市場分析の深度、 実現可能性が重視されます。
- 枠の選択:競争率の低い枠を選ぶと採択確率が上がる場合があります。
- 申請時期:予算が残っている早い回の方が有利です。
4. 申請要件と必須条件
申請者の要件
- 中小企業基本法に定める中小企業者であること
- 日本国内に本社または事業所を有すること
- 申請時点で事業を開始していること(創業計画のみの申請は不可)
- 直近の決算期において、純資産がマイナスでないこと(一定の例外あり)
事業計画の要件
- 補助事業の実施により、付加価値額が年率3%以上向上すること
- 給与支給総額を年率+1.5%以上(または従業員1人あたり+3.5%以上)増加させること
- 事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上とすること
- 補助対象となる設備が新品であること
2025年度以降の変更点:従業員1人あたり給与支給総額 +3.5%以上が必須要件に格上げされました。加点項目から必須項目に変更されたため、 この要件を満たせない場合は申請自体ができなくなります。
補助対象経費
- 機械装置・工器備の購入費(工作機械、プレス機、射出成形機など)
- システム構築費(生産管理システム、CAD/CAMなど)
- 技術導入費(特許権・実用新案権の導入)
- 運搬費(設備の設置に伴う運搬費用)
- クラウデッドファンディング活用費(専門家の指導料)
5. スケジュール(19次〜22次締切)
2026年度のものづくり補助金は、19次〜22次締切の4回の公募が予定されています。 各回のスケジュールは以下の通りです。ただし、予算の状況により変更される可能性があるため、 必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
| 回 | 公募開始 | 締切 | 結果発表 | 補助事業期間 |
|---|---|---|---|---|
| 19次 | 2025年7月 | 2025年9月 | 2025年11月 | 2025年11月〜2026年3月 |
| 20次 | 2025年9月 | 2025年12月 | 2026年2月 | 2026年2月〜2026年6月 |
| 21次 | 2026年1月 | 2026年3月 | 2026年5月 | 2026年5月〜2026年9月 |
| 22次 | 2026年4月 | 2026年6月 | 2026年8月 | 2026年8月〜2026年12月 |
公募開始から締切までの期間は約2〜3ヶ月です。事業計画書の作成には 最低でも1ヶ月程度は必要ですので、公募開始と同時に準備を始めることをおすすめします。
6. 事業計画書の作成ポイント
ものづくり補助金の成否は、事業計画書の質で決まると言っても過言ではありません。 審査では、以下の3点が特に重視されます。
1. 数値目標の具体性
単なる「生産性向上」ではなく、「設備導入により○○の生産時間を△△%削減する」 「従業員1人あたりの売上を□□万円から■■万円に向上させる」といった具体的な 数値目標を設定しましょう。目標値の根拠となるデータ(現在の生産実績など)も 併せて記載することが重要です。
2. 市場分析の深度
自社の製品・サービスに対する市場需要を適切に分析し、競合との差別化要因を 明確に示す必要があります。特にグローバル枠を申請する場合は、海外市場の 調査結果が必須です。
3. 実現可能性
計画が壮大すぎると「実現不可能」と判断され、採択率が下がります。 現在の経営資源(人員・資金・技術)を考慮した現実的な計画を立てましょう。 また、設備導入後のフォローアップ計画(人員教育、メンテナンス体制など)も 評価対象です。
事業計画書の作成に不安がある方は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。 ものづくり補助金に詳しい中小企業診断士や行政書士に相談すると、 採択確率が大きく向上します。
7. 申請のポイント
ものづくり補助金の採択率は約38%と決して高くありませんが、以下のポイントを 押さえることで採択確率を大きく上げることができます。
① 賃上げ計画を必ず盛り込む
前述の通り、2025年度以降は従業員1人あたりの給与支給総額+3.5%以上が 必須要件です。さらに+5%以上に設定すると加点評価の対象になります。 経営状況が厳しい場合でも、最低限の要件は満たせるよう計画を組みましょう。
② 加点項目を漏れなくチェックする
ものづくり補助金には以下の加点項目があります。該当するものはすべて 申請書に盛り込みましょう。
- 事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上(+5点)
- 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定(+2点)
- 若者雇用促進法に基づく認定の取得(+2点)
- 健康経営優良法人の認定(+2点)
- 事業継続力強化計画の認定(+2点)
- インボイス制度に対応した適格請求書発行事業者の登録(+2点)
③ 専門家(中小企業診断士)の支援を受ける
ものづくり補助金の申請には、事業計画書の作成や添付書類の準備など、 多くの手間がかかります。中小企業診断士や認定支援機関のサポートを受けることで、 書類の質が格段に向上し、採択確率が20〜30%程度上昇するというデータもあります。
④ 設備の「新規性」をアピールする
単なる老朽化更新ではなく、「新たな機能・性能を持つ設備の導入により どのような革新が生まれるのか」を具体的に説明しましょう。 例えば、AI制御を搭載した工作機械やIoT対応の生産ラインなど、 デジタル技術との融合をアピールすると評価が高まります。
まとめ
ものづくり補助金は、製造業を中心に多くの中小企業が活用している 有力な補助金です。高付加価値化枠で最大3,500万円、グローバル枠で 最大3,000万円と、大規模な設備投資にも対応できるのが大きな魅力です。
ただし、採択率は約38%と競争が激しく、事業計画書の質が合否を大きく 左右します。本記事で解説したポイントを押さえ、入念な準備を行った上で 申請に臨みましょう。
ものづくり補助金の詳細な要件や最新の公募スケジュールについては、 以下のリンクからご確認いただけます。
ものづくり補助金の公式情報
補助金の要件・予算・スケジュールは変更される場合があります。必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金の要件・予算・スケジュールは 変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
※採択率は過去の公募実績に基づく参考値です。実際の採択は事業計画書の質により 大きく異なります。
よくある質問
この補助金の申請は難しいですか?
補助金ごとに難易度は異なりますが、多くの場合、事前の準備と事業計画書の作成が重要です。ホジョリーのAI診断を利用すれば、自分に合った補助金を見つけられます。また、専門家(行政書士)のサポートを受けることで参考になります。
採択確率を高めるには?
事業計画書の内容が重要です。具体的な数値目標、現状の課題分析、補助金を使った具体的な改善策を明確に記載しましょう。また、過去の採択事例を参考にすることも参考になります。
複数の補助金に同時申請できますか?
補助金によってルールが異なります。一部の補助金は併用可能ですが、同じ経費に対して重複して受けることはできません。各補助金の公募要領を必ずで併用条件を確認してください。