ご注意ください
本記事は一般的な情報提供を目的としており、申請書類の作成代行ではありません。実際の申請書は最新の公募要領を熟読し、ご自身で責任を持って作成・確認してください。本記事の内容は採択を保証するものではありません。

小規模事業者持続化補助金ガイド【2026年度版】
2026年8月7日 · 約12分で読めます
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組むための 補助金です。商工会議所・商工会のサポートを受けながら申請できるため、補助金初心者の事業者にも取り組みやすいのが最大の魅力です。
2026年度版では、通常枠の上限50万円に加え、創業型200万円、インボイス特例・ 賃上げ特例など、多彩な枠・特例が用意されています。 本記事では、各枠の詳細から採択率、申請スケジュールまでを紹介します。
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1. 小規模事業者持続化補助金とは
小規模事業者持続化補助金は、商工会議所・商工会の地域団体が窓口となり、 小規模事業者の販路開拓・業務効率化を支援する補助金です。 正式名称は「小規模事業者持続化補助金」ですが、一般に「持続化補助金」と略されます。
2014年にスタートし、毎年複数回の公募が行われています。 小規模事業者に特化した補助金であるため、比較的少額の投資から始められ、 大手企業との競争がないのが特徴です。
補助率
2/3
上限額
最大200万円
採択率
約47〜51%
対象
小規模事業者
こんな事業者向け
- 従業員数が少ない(小規模事業者)
- チラシ作成・ホームページ制作などの販路開拓をしたい
- 商工会議所のサポートを受けながら申請したい
- 初めて補助金にチャレンジする
2. 各枠の詳細(通常枠・創業型・特例枠)
持続化補助金には、事業者の状況に応じて複数の枠が用意されています。 それぞれの特徴を理解し、自社に最適な枠を選びましょう。
通常枠
最もスタンダードな枠です。補助上限額は50万円、 補助率は2/3です。つまり、75万円分の事業を行えば 50万円が補助されます。販路開拓のためのチラシ作成、ホームページ制作、 展示会出展費用などが対象となります。
創業型
創業から3年以内の事業者を対象とした枠です。補助上限額は200万円と通常枠の4倍です。 創業期の事業者にとって、大きな資金調達手段となります。 補助率は通常枠と同じ2/3です。
創業型の対象となるのは、「申請時点で創業から3年以内」の事業者です。 創業予定の段階では申請できませんので、まずは事業を開始してから 申請しましょう。
インボイス特例(特例枠)
インボイス制度に対応する事業者向けの特例枠です。通常枠と同じく 上限50万円ですが、補助率が2/3→3/4に引き上げられます。 また、最低補助額が引き下げられるなどの優遇措置があります。
- 補助上限額:50万円(通常枠と同じ)
- 補助率:3/4(通常2/3から引上げ)
- 対象:インボイス発行事業者の登録をしている(または予定の)事業者
賃上げ特例(特例枠)
従業員の賃金を引き上げる事業者向けの特例枠です。補助上限額が通常の50万円から最大200万円に拡大されます。 賃上げ計画の策定と実績報告が必要です。
- 補助上限額:200万円
- 補助率:2/3
- 条件:従業員1人あたりの給与支給総額を+3%以上引き上げること
3. 補助率・上限額・採択率
| 枠 | 補助率 | 上限額 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | 2/3 | 50万円 | 全小規模事業者 |
| 創業型 | 2/3 | 200万円 | 創業3年以内 |
| インボイス特例 | 3/4 | 50万円 | インボイス登録事業者 |
| 賃上げ特例 | 2/3 | 200万円 | 賃上げ計画のある事業者 |
採択率:約47〜51%
持続化補助金の採択率は約47〜51%と比較的高めです。 ものづくり補助金(約38%)やIT導入補助金(約34%)よりも高い確率で 採択されています。その理由としては、以下の点が挙げられます。
- 小規模事業者限定の補助金で競争が少ない
- 商工会議所の事前審査・指導があるため書類の質が高い
- 比較的少額の補助金のため応募者が分散する
ただし、回によって採択率は変動します。直近の公募では約47%まで 低下している回もあるため、油断は禁物です。しっかりと準備をして 臨みましょう。
4. 商工会議所の無料指導
持続化補助金の大きなメリットのひとつが、商工会議所・商工会の 無料指導を受けられることです。商工会議所は地域の小規模事業者を支援する 公的な組織で、補助金申請のノウハウを豊富に持っています。
商工会議所のサポート内容
- 補助金の概要説明と申請書類の作成サポート
- 事業計画書の作成アドバイス
- 経営診断の実施
- 申請書類の事前チェック
- 補助事業終了後のフォローアップ
商工会議所の指導は原則無料です。 また、商工会議所を通じて申請すると、通常の申請ルートよりも 採択確率が高まるというデータもあります。
商工会議所の会員でなくても、無料指導を受けられる場合があります。 お近くの商工会議所に問い合わせてみましょう。
商工会議所の探し方
- 日本商工会議所の公式サイトにアクセス
- 「商工会議所検索」から地域を選択
- 最寄りの商工会議所の連絡先を確認
- 電話または窓口で「持続化補助金の相談」と伝える
5. 申請要件
申請者の要件
- 中小企業基本法に定める小規模事業者であること
- 製造業・その他:従業員20人以下
- 商業・サービス業:従業員5人以下
- 日本国内で事業を営んでいること
- 商工会議所または商工会の管轄地域内で事業を行っていること
- 過去に同補助金の採択実績がある場合は、一定の期間が経過していること
補助対象となる事業
持続化補助金は、販路開拓と業務効率化に 資する事業が対象です。具体的には以下のような取り組みが該当します。
- チラシ・パンフレットの作成
- ホームページの制作・リニューアル
- ショップカード・名刺のデザイン制作
- 展示会・見本市への出展
- ECサイトの開設・リニューアル
- 看板・のぼりの設置
- 広告出稿(新聞・雑誌・Web広告)
- 店舗改装(販路開拓に資するものに限る)
設備投資(機械購入など)のみの事業は対象外です。あくまで 「販路開拓」または「業務効率化」を目的とした事業が補助対象です。
6. 申請の流れ
持続化補助金の申請は、以下の流れで進みます。商工会議所のサポートを 受けながら進めることで、スムーズに申請できます。
Step 1:情報収集・商工会議所への相談
まずは公式サイトで公募要項を確認し、最寄りの商工会議所に相談の予約を 入れましょう。商工会議所では、補助金の概要や申請書類の作成について 無料でアドバイスを受けることができます。
Step 2:事業計画書の作成
商工会議所の指導を受けながら事業計画書を作成します。 計画書では、以下の項目を具体的に記載する必要があります。
- 自社の現状と課題
- 補助事業の内容と期待される効果
- 販路開拓・業務効率化の目標(KPI)
- 事業実施スケジュール
- 収支計画
Step 3:申請書類の提出
必要書類を揃えて、電子申請システム(Jグランツ)または郵送で提出します。 主な必要書類は以下の通りです。
- 補助金交付申請書
- 事業計画書
- 収支予算書
- 直近の決算書類
- 創業型の場合は創業時の資料
- 特例枠の場合は該当する証明書類
Step 4:審査・採択
提出後、約1〜2ヶ月で審査結果が通知されます。審査では、 事業計画の実現性・有効性・緊急性が評価されます。
Step 5:事業実施・実績報告
採択後、交付決定を受けてから事業を実施します。実施後は実績報告書を 提出し、補助金が交付されます。
| 工程 | 目安期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 公募開始〜締切 | 約1〜2ヶ月 | 年3〜4回公募 |
| 審査期間 | 約1〜2ヶ月 | 書面審査 |
| 事業実施期間 | 約3〜6ヶ月 | 交付決定後から |
| 実績報告〜入金 | 約2〜3ヶ月 | 審査後入金 |
7. 申請のポイント
持続化補助金は比較的採択率が高いとはいえ、採択を目指すために 以下のポイントを押さえておきましょう。
① 商工会議所の事前指導を必ず受ける
持続化補助金の申請書類は、商工会議所の経営指導員が事前にチェックします。 この事前指導を通過した申請書は、内容の質が担保されているため、 採択確率が大幅に向上します。逆に、事前指導を受けずに直接申請すると 不利になる可能性があります。
② KPIを具体的に設定する
「売上を上げたい」ではなく、「補助事業実施後に○○の売上を△△%向上させる」 という具体的なKPIを設定しましょう。可能な限り数値化し、その根拠も 明確に記載することが重要です。
③ 自社の「強み」を明確にする
競合他社と差別化できる自社の強み(技術・サービス・立地・人材など)を 明確にアピールしましょう。「なぜ自社の商品・サービスが選ばれるのか」 という視点で事業計画を書くことが大切です。
④ 特例枠の活用を検討する
インボイス特例や賃上げ特例は、通常枠よりも有利な条件で申請できます。 該当する場合は、積極的に特例枠を活用しましょう。特に賃上げ特例は 上限200万円と高額なので、従業員がいる事業者は必ず検討すべきです。
まとめ
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者にとって最も身近な補助金です。 補助率2/3、上限50万円(創業型・賃上げ特例は200万円)と手厚く、 商工会議所の無料指導も受けられます。
採択率も47〜51%と比較的高く、しっかりと準備すれば十分に採択を狙えます。 特に初めて補助金にチャレンジする方には、最適な制度と言えるでしょう。
詳細な要件や最新の公募スケジュールについては、以下のリンクから ご確認ください。
小規模事業者持続化補助金の公式情報
補助金の要件・予算・スケジュールは変更される場合があります。必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金の要件・予算・スケジュールは 変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
※採択率は過去の公募実績に基づく参考値です。実際の採択は事業計画書の質により 大きく異なります。
よくある質問
この補助金の申請は難しいですか?
補助金ごとに難易度は異なりますが、多くの場合、事前の準備と事業計画書の作成が重要です。ホジョリーのAI診断を利用すれば、自分に合った補助金を見つけられます。また、専門家(行政書士)のサポートを受けることで参考になります。
採択確率を高めるには?
事業計画書の内容が重要です。具体的な数値目標、現状の課題分析、補助金を使った具体的な改善策を明確に記載しましょう。また、過去の採択事例を参考にすることも参考になります。
複数の補助金に同時申請できますか?
補助金によってルールが異なります。一部の補助金は併用可能ですが、同じ経費に対して重複して受けることはできません。各補助金の公募要領を必ずで併用条件を確認してください。