ご注意ください
本記事は一般的な情報提供を目的としており、申請書類の作成代行ではありません。実際の申請書は最新の公募要領を熟読し、ご自身で責任を持って作成・確認してください。本記事の内容は採択を保証するものではありません。

省力化投資補助金(中小企業省力化投資補助金)ガイド【2026年度版】
2026年8月7日 · 約12分で読めます
省力化投資補助金(正式名称:中小企業省力化投資補助金)は、人手不足に悩む中小企業が 省力化設備を導入するための補助金です。採択率が66〜69%と 非常に高く、今検討しやすい補助金として注目されています。
2026年度版では、一般型で上限1億円、カタログ注文型では 簡易な手続きで申請できるなど、使いやすい設計が特徴です。 本記事では、一般型とカタログ注文型の違いから導入事例までを紹介します。
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1. 省力化投資補助金とは
省力化投資補助金は、2024年度に新設された比較的新しい補助金です。 少子高齢化による人手不足が深刻化する中、中小企業の省力化投資を 強力に支援することを目的としています。経済産業省が所管し、 正式名称は「中小企業省力化投資補助金」といいます。
この補助金の最大の魅力は、採択率が66〜69%と 比較的高いことです。ものづくり補助金(約38%)やIT導入補助金(約34%)と 比較すると、約2倍の確率で採択されます。また、一般型で上限1億円と 高額な補助が受けられるのも大きな特徴です。
補助率
1/2 〜 2/3
上限額
最大1億円
採択率
約66〜69%
対象
全業種
過去の採択実績が比較的高い!ものづくり補助金とあわせて検討しやすい
こんな事業者向け
- 人手不足で生産が回らない
- ロボット・自動化設備を導入したい
- ものづくり補助金に不採択だったが設備投資は必要
- 採択を目指せる補助金を探している
2. 一般型とカタログ注文型
省力化投資補助金には、一般型とカタログ注文型の 2つの申請タイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自社の状況に 合ったタイプを選びましょう。
一般型
一般型は、事業者が自由に省力化設備を選定し、事業計画書を作成して 申請するタイプです。補助上限額は1億円と高く、 大規模な省力化投資に対応できます。ただし、事業計画書の作成には 一定の労力が必要です。
- 補助上限額:1億円
- 補助率:1/2(中小企業)、1/3(中堅企業)
- 対象:幅広い省力化設備
- 申請手続き:通常(事業計画書の作成が必要)
カタログ注文型
カタログ注文型は、事務局が事前に登録した「カタログ製品」から 設備を選んで申請するタイプです。事業計画書の作成が簡略化されており、 一般型よりもスピーディーに申請できます。
- 補助上限額:5,000万円
- 補助率:1/2(中小企業)、1/3(中堅企業)
- 対象:カタログ登録された省力化設備のみ
- 申請手続き:簡易(事業計画書の一部が省略可)
| 項目 | 一般型 | カタログ注文型 |
|---|---|---|
| 上限額 | 1億円 | 5,000万円 |
| 補助率 | 1/2 | 1/2 |
| 手続きの簡便さ | 標準 | 簡易 |
| 設備の自由度 | 高い | カタログ限定 |
| おすすめ | 大規模投資 | 初めての方・中小規模 |
カタログ注文型は書類が簡略化されるため、補助金申請が初めての方でも 挑戦しやすいのが魅力です。まずはカタログを確認してみましょう。
3. 補助率・上限額・採択率
補助率
省力化投資補助金の補助率は、企業規模によって異なります。
- 中小企業:補助率 1/2
- 小規模事業者:補助率 2/3
- 中堅企業:補助率 1/3
小規模事業者(従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下)は 補助率2/3と手厚い支援が受けられます。
上限額
- 一般型:上限1億円
- カタログ注文型:上限5,000万円
一般型で1億円という上限額は、ものづくり補助金(最大3,500万円)や 省エネ補助金(5億円)と比較しても非常に高額です。 大規模な自動化ラインの導入などにも対応できます。
採択率:66〜69%
省力化投資補助金の採択率は66〜69%と、主要な補助金の中で 最も高い水準を誇ります。ものづくり補助金(約38%)の約2倍、 IT導入補助金(約34%)の約2倍です。
採択率が高い理由としては、以下の点が挙げられます。
- 制度開始から間もなく、認知度がまだ十分に高まっていない
- 人手不足対策は国家的な優先課題であり、予算が手厚く確保されている
- 省力化効果が明確な設備投資が中心で、審査の判断がしやすい
採択率が高いとはいえ、応募が増加すれば今後低下する可能性もあります。 早めの申請が有利です。
4. 対象設備一覧
省力化投資補助金の対象となる設備は、「省力化効果が明確な設備」に 限定されます。具体的には以下のような設備が対象です。
一般型の主な対象設備
- 産業用ロボット:溶接ロボット、塗装ロボット、搬送ロボット
- 協働ロボット:人と協働して作業するロボット
- AGV(無人搬送車):工场内の部品・製品を自動搬送
- 自動倉庫システム:在庫の自動管理・出庫システム
- 自動ピッキングシステム:倉庫内の商品ピッキングを自動化
- 自動包装機:製品の包装工程を自動化
- NC工作機械(自動化対応):自動工具交換機能付き
- 自動検査装置:画像検査などによる品質検査の自動化
- 自動洗浄機:部品・製品の洗浄工程を自動化
カタログ注文型の対象設備
カタログ注文型では、事務局が事前に登録した製品のみが対象です。 主なカテゴリーは以下の通りです。
- 協働ロボット(ユニバーサルロボット、ファナック、安川電機など)
- AGV(無人搬送車)
- 自動ピッキングシステム
- 自動包装機
- 自動検査装置(AI画像検査など)
- 自動洗浄機
カタログ注文型の登録製品は随時追加されています。 最新のカタログは公式サイトで確認できます。 また、一般型ではカタログにない独自の設備も申請可能です。
5. 申請要件
申請者の要件
- 中小企業基本法に定める中小企業者であること
- 日本国内に事業所を有すること
- 労働生産性の向上を図る計画を有していること
- 事業場内最低賃金が地域別最低賃金以上であること
事業計画の要件
- 導入する設備により、労働生産性が年率3%以上向上すること
- 省力化効果(削減できる工数・人員)を具体的に示すこと
- 設備導入後の人員活用計画を明確にすること
- 導入する設備が新品であること
補助対象経費
- 機械装置費(ロボット、搬送装置、工作機械など)
- システム構築費(制御システム、IoTシステムなど)
- 運搬費(設備の設置運搬費用)
- 工事費(設備設置のための据付工事費用)
加点項目
以下の加点項目に該当すると、採択確率がさらに高まります。
- 事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上
- 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定
- 健康経営優良法人の認定
- インボイス制度に係る適格請求書発行事業者の登録
- 事業継続力強化計画の認定
6. 導入事例
省力化投資補助金を活用して実際に省力化を実現した企業の事例を紹介します。 これらの事例を参考に、自社での導入イメージを膨らませてください。
事例1:食品製造業A社(従業員15名)
導入設備:自動包装機+AGV(無人搬送車)
課題:包装工程が全て手作業で、繁忙期には残業が月80時間を超えていた。 人手不足で新規受注も断っていた。
導入効果:自動包装機の導入により包装工程を完全自動化。 AGVで製品の搬送も自動化した結果、包装工程の工数を70%削減。 残業時間が月80時間から月15時間に減少。新規受注も再開できた。
補助金活用額:総投資額1,200万円に対し、補助金600万円(補助率1/2)
事例2:金属加工業B社(従業員8名)
導入設備:協働ロボット+AI画像検査装置
課題:熟練工の高齢化が進み、後継者不足が深刻。 単純な製品の取出し・検査工程に多くの時間を取られていた。
導入効果:協働ロボットが工作機械の製品取出しを自動化。 AI画像検査装置で品質検査も自動化した結果、検査工程の工数を60%削減。 熟練工はより高度な加工業務に専念できるようになり、 社員の満足度も向上した。
補助金活用額:総投資額800万円に対し、補助金400万円(補助率1/2)
事例3:物流倉庫C社(従業員25名)
導入設備:自動倉庫システム+自動ピッキングシステム
課題:EC需要の増加に人手が追いつかず、出荷遅延が常態化。 倉庫内の歩行距離が1日あたり10kmを超える従業員もいた。
導入効果:自動倉庫と自動ピッキングシステムの導入により、 出荷処理能力が3倍に向上。 倉庫内の歩行距離も90%削減。残業代の削減により、 投資額は2年で回収できた。
補助金活用額:総投資額2,500万円に対し、補助金1,250万円(補助率1/2)
これらの事例のように、省力化投資補助金は中小企業の人手不足解消に 大きな効果を発揮しています。あなたの会社でも同様の効果が期待できます。
まとめ
省力化投資補助金は、過去の採択実績66〜69%と比較的高く、 一般型で上限1億円と大規模な投資にも対応できる、今検討しやすい補助金です。 人手不足に悩む中小企業にとって、これ以上に適した補助金はありません。
ものづくり補助金に不採択だった方のセカンドチョイスとしても最適で、 カタログ注文型なら簡易な手続きで申請できます。人手不足の解消と 生産性向上を同時に実現するため、ぜひ検討してみてください。
詳細な要件やカタログ製品の一覧は、以下のリンクからご確認いただけます。
省力化投資補助金の公式情報
補助金の要件・予算・スケジュールは変更される場合があります。必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。補助金の要件・予算・スケジュールは 変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
※採択率は過去の公募実績に基づく参考値です。実際の採択は事業計画書の質により 大きく異なります。
よくある質問
この補助金の申請は難しいですか?
補助金ごとに難易度は異なりますが、多くの場合、事前の準備と事業計画書の作成が重要です。ホジョリーのAI診断を利用すれば、自分に合った補助金を見つけられます。また、専門家(行政書士)のサポートを受けることで参考になります。
採択確率を高めるには?
事業計画書の内容が重要です。具体的な数値目標、現状の課題分析、補助金を使った具体的な改善策を明確に記載しましょう。また、過去の採択事例を参考にすることも参考になります。
複数の補助金に同時申請できますか?
補助金によってルールが異なります。一部の補助金は併用可能ですが、同じ経費に対して重複して受けることはできません。各補助金の公募要領を必ずで併用条件を確認してください。